新型コロナウイルスワクチンの追加接種
本日、午後、3回目の新型コロナウイルスワクチンを接種します。私の場合は、1、2回目と同様にファイザー社です。
3回目の追加接種に関しては、厚労省の見解は次の通りです。「初回接種でファイザー社又はアストラゼネカ社のワクチンを受けた30歳以上の人を対象に、追加接種でファイザー社、モデルナ社、又はアストラゼネカ社のワクチンを受けた時の抗体価を比較した英国での調査結果によると、日本で薬事承認されている接種間隔と異なることに留意する必要があるものの、いずれのワクチンにおいても、対照群(髄膜炎菌のワクチンを接種)と比較して、接種から28日後の抗体価が有意に上昇するとともに、副反応は全てのワクチンの組み合わせで同様であり許容される旨、報告されています」。また、追加接種では、ファイザー社ワクチンに比べ、モデルナ社ワクチンは副反応が強いということで、モデルナ社ワクチンに含まれるmRNA量は半量になっています。
要するに、両社のワクチンの抗体値上昇作用は同じで、副反応もあまり変わらず、どちらでも良いということのようですが、私のような研究者にとっては納得のできるものではありません。両社のワクチンに含有されるmRNA量やmRNAを包む脂質二重膜の組成、さらに粒子の大きさは異なっており、体内での動態は確実に違うでしょう。また、mRNA量と副反応の定量的な関係の詳細が分からないので、半分にすれば副反応が低下するのかも疑問です。これは科学的にはしょうがないのですが、追加接種前後の抗体量は全て平均値で示されており、個人個人でどのようになるか全く分かりません。研究者は、個人個人のデーターをしっかり眺めた上で、平均値や統計的な処理をします。
その他、疑問は山ほどありますが、確かなことは、分からないから追加接種しないというのではなく、どちらのワクチンでも良いので、できるかぎり早期に追加接種をするということのようです。

